宝塚ファンの多くの方が、有料会員「宝塚友の会」に入会されています。
会員になる大きな理由には、チケットの先行予約がありますが、なかなかチケットが当選しないと感じる方も少なくないようです。
個人によってチケット当選確率は異なるものですが、確率に関係しているのは、宝塚友の会のステイタスランクと呼ばれるものです。
この記事では、会員ステイタスランクとチケットに関して以下の内容を解説しています。
- ステイタスランクとはなに?
- ステイタスランクとチケット当選確率の関係
- 実際の当選確率は何%
コンテンツ(目次)
宝塚友の会のステータスランクとはなに?
全ての会員が平等という事ではなく、ステイタスランクによってチケット会員先行販売の抽選方式の当選確率が変化します。
非常に簡単なルールですが、ステイタスランクが高いほど、抽選に当選できる確率が上がるという事ですね。
「宝塚友の会」に入会して会員になった後、チケットの当選確率がどれくらいになるのか、検証しましたので、記事の後半で解説しています。
まずは会員ステイタスランクがどのように変化するのか確認してみましょう。
ステイタスランク(ステータス)の詳細
宝塚友の会のステイタスランクは、以下のようなランキング形式があります。
- ダイヤモンド:5,000ポイント獲得者
- プラチナ:2,500ポイント獲得者
- ゴールド:1,500ポイント獲得者
- シルバー:1,000ポイント獲得者
- レギュラー:入会時
当然ですが、ダイヤモンドが1番高く、レギュラーが入会した時点でのランキングという事になります。
宝塚歌劇の公演で少しでも良い席を取りたいのであれば、少しでも上のランキングを目指すことになります。
ランキングを上げる方法とは?
ランキングの上下は、以下のようなルールによって行われることになっています。
つまりポイントをたくさん獲得することによって、ランキングがアップしていく計算となります。
ポイントを獲得する方法は、全部で5つあります。
ポイント獲得方法 | 獲得ポイント |
会員継続(入会) | 入会時:100ポイント |
継続2年目以降:100ポイント ※最大1,000ポイント | |
「抽選方式」申込 | 抽選申込1回ごとに50ポイント |
「抽選方式」購入 | チケット購入額の1/100ポイント |
「先着順方式」購入 | 購入金額の1/100ポイント |
歌劇、GRAPHの定期購読契約 | 1誌あたり100ポイント |
表で解説したようなルールによってポイントを獲得することができ、入会後に少しずつステイタスランクが上がっていくことになります。
会員になって10年が経過しているなら、その時点で1,000ポイントを獲得できているので、ランキングは「シルバー」になっているでしょう。
ランクアップの注意点
ランクアップしていけば、それだけチケット抽選に当選できる確率が上がっていきます。
会員になると、ポイントシステムの説明が送られてくるのですが、これがなかなか分かりづらい!
よ~く読み込まないと理解ができないんですよね。私もそうでした!
ポイント獲得やランクアップについては、以下の点に注意してくださいね。
★ポイントは1年毎に決まる
1月~12月における宝塚友の会の様々なサービスのご利用状況に応じてステイタスポイントが付与され、ポイント集計後に翌年度4月~3月のステイタスランクが決定する仕組みです。
ステイタスランクはチケット会員先行販売「抽選方式」における当選確率を上げる要素の一つとなります。
※ステイタスポイントはステイタスランクの決定のみに使用されます。
3か月ごとの累積ポイント集計時に、上位ランクのポイント基準に達した場合、翌年4月を待つことなくランクアップいたします。引用:宝塚HP
上記の解説を見る限り、ポイントは毎年更新されることになり、仮にダイヤモンド会員であっても、翌年1年間まったく利用状況がないなら、翌々年からはレギュラーに戻ってしまいます。
例えば、2018年に獲得したポイントは、2019年度のランクを決めるのに使われます。
しかし2018年度に獲得したポイントは、2020年には繰り越されないため、2020年のランクには影響してきません。
表を見ても、非常に分かりにくいので、具体的な数字で解説してみましょう。
- 2018年度獲得ポイント:1,200ポイント
- 2019年度獲得ポイント:2,000ポイント
- 2020年度獲得ポイント:100ポイント
この例で考えてみましょう。
2018年度の獲得ポイントが1,200であるため、2019年度はシルバーランクからスタートになります。
その後、2019年に獲得するポイントが、300を越えた段階で、ポイント合計が1,500ポイントになるので、ゴールドランクになります。
さらに1,000ポイントを獲得した段階で合計2,500ポイントとなってプラチナランクに昇格します。
2019年に1,300ポイントを獲得した段階でプラチナランクとなり、2019年年末には、合計3,200ポイントのプラチナランクです。
しかし2020年1月になると、2018年度に獲得していた1,200ポイントが消失するため、2020年のスタートは、2,000ポイントとなります。
内訳:
「3,200(合計)-1,200(2018年度分)=2,000ポイント(2019年度獲得分)」
上記のように2,000ポイント(2019年度分)でスタートとなり、2,500ポイントには届いていないので、ゴールドランクに降格します。
さらに2020年中に、ポイントを獲得しないと、2021年1月には2019年に獲得した2,000ポイントが消失するので、レギュラーランクまで降格となります。
ちょっと分かりにくいシステムですが、お分かりになるでしょうか?
★抽選方式で同じ公演の申込をしても50ポイント獲得は1回のみ
抽選方式の同じ公演の場合、異なる日程(例:5/1,5/2,5/3,5/4)のチケットであっても、獲得できるポイントは50ポイントのみになります。
同日のチケットを10枚申し込んでも、あくまで公演への申込回数が重要になるので、同じく50ポイントのみです。
★1次抽選と2次抽選は別物
抽選方式の公演でも、1次抽選と2次抽選は別物として処理されるので、同じ公演でも50ポイント×2で100ポイントの獲得になります。
★トークスペシャルも抽選1回のカウントになる
会員が参加できるトークスペシャルも申込み1回のカウントになり、50ポイントを獲得できます。
どしどし申し込んだ方が良いですね。
このような注意点があるので、ランクアップを目指している方はご注意くださいね。
ムラ・東宝・別箱公演申込みのポイント獲得の実例
仮に1年の宝塚大劇場と東京宝塚劇場といったムラの公演全てに申し込むとすると、それぞれ9公演で1次抽選と2次抽選があるので、獲得できるポイントは1,800ポイントになります。
内訳:
- 宝塚大劇場9公演(1次抽選)×50ポイント=450ポイント
- 宝塚大劇場9公演(2次抽選)×50ポイント=450ポイント
- 東京宝塚劇場9公演(1次抽選)×50ポイント=450ポイント
- 東京宝塚劇場9公演(2次抽選)×50ポイント=450ポイント
これにバウホールや別箱の公演まで申し込むと、20公演(2019年)×50ポイント=1,000ポイントも獲得できます。
つまり、1年間に全ての公演に申込むだけで、理論的に2,800ポイント獲得でき、プラチナ会員になれる可能性があるということです。
どんなタイミングでランクがアップするの?
基本的なポイントアップのタイミングは、「毎年4月」です。
1月から12月の利用状況が年が変わる時に計算されて、翌年の「4月から3月まで(年度)」ランクアップすることになります。
しかし疑問が出てきますよね。
例えば、2019年4月に会員となった後、順調にランクポイントを獲得し、半年後の10月までに1,500ポイントになったとします。
ステイタスランクは、ゴールドにランクアップできないのでしょうか?
ランキングアップは、抽選方式の当選確率を上げる重要な要素なので、少しでも早くランクアップした方が良いですよね。
ポイントの集計は1年毎だけではなく、3ヶ月ごとに行われているため、ランクアップを長い間待つ必要はありません。
例えば、先ほどのケースで言えば、10月の段階でゴールドになっているということです。
宝塚友の会:抽選の当選確率は何%
さて、宝塚会員のステイタスランクについて理解できたところで、抽選方式の当選確率とランクの関係を見ていきましょう。
これまでの経験や友人の当選確率をご紹介しますので、参考にしてみてください。
1年間でどれくらい当選しているのか、他の人の情報が気になりますよね。
先日公演を見た時、最前列に座っている人たちを見て、「あ~、この人達はきっと抽選に当たったんだろうな~」と思っていたら、なんだか悔しくなってきました・・・。
同じ宝塚ファンなので、どんな気持ちを持ってはいけないと思いながら、なんだか「悲しみ」と「悔しさ」が一度に溢れてしまいました(笑)
まぁ、実際に公演が始まってしまえば、楽しい思い出しかないんですけどね・・・。
帰宅する時は、「あ~楽しかった」という一言です。
私の感想は置いておいて、抽選方式の当選確率を調べてみましょう。
抽選である以上、ここの分析データが必ず正しいということではなく、あくまで一例としてご覧いただければと思います。
やっぱり抽選に申し込んだら、どれくらい当選できるのか気になりますよね。
宝塚友の会申込み1ヶ月の分析
入会した時のステータス(ランクステイタス)
会員種別 | Web会員を選択 |
ポイント | 入会による100ポイント |
ステイタス | レギュラー |
カードタイプ | タカラヅカレビュー STACIA VISAカード |
実はステータスではなく、「ステイタス」なんですね(笑)
詳しいカードタイプについては、こちらを参照してください。
さてさて、このように始まった私の「宝塚友の会」生活ですが、どうなったでしょうか?
抽選に申し込んでも、ほとんど当たらないという情報を信頼して、申し込めるだけの公演に申し込んでみました。
先行抽選に申し込んだ数は、全部で9公演です。
この中で、たった1回だけ当選しました!これは嬉しかったですね~。
9回の抽選で1回の当選なので、約11%の当選確率になります。
他の方の情報を見ていると、入会後には一度は当選すると言っている方も多かったですが、私の場合も同じような結果になったのだと思います。
もしかしたら入会歓迎キャンペーンみたいな感じで、チケットに当選するのかもしれませんね。
どんな理由でも、当選は当選なので、しっかりと久しぶりの宝塚をしっかりと楽しめました。
やっぱり、非日常を感じられるので、ヅカは良いですよね、私にとって「夢の国」はディズニーランドではなく「宝塚歌劇団のタカラジェンヌ」です(笑)
ミッキーに怒られてしまうかもしれません・・・。
最初の1ヶ月の当選確率は、レギュラーランクで11%でした。
でも、その時はこれから始まる落選の恐怖を知りませんでした・・・。
入会から5ヶ月間の当選確率は何%?
最初の1ヶ月で9公演に申込みをして、実際に当選したため獲得ポイントに変化が出ていました。
- ムラ9公演申込み(50ポイント×9):450ポイント
- 入会申し込み:100ポイント
- 東宝公演申込み7回(50ポイント×9):450ポイント
結果ステイタスランクに変化が起き、なんとレギュラーからシルバーに変わっていました。
5ヶ月後のステイタスについてまとめます。
会員種別 | Web会員のまま |
ポイント | 入会+申込で1,083ポイント |
ステイタス | シルバー |
カードタイプ | タカラヅカレビュー STACIA VISAカード |
最初の1ヶ月目の後、申し込んだ公演の数は東宝9公演です。
結果として、ステイタスランクがシルバーになったのは良かったのですが、なんと1回も当選しませんでした。
そのため、最初の当選確率11%から急激に数字が悪くなり、5.6%まで落ち込んでしまいました。
9公演を申し込んだ時点で、シルバーランクになったはずですが、正直言うと「ステイタスランク」がアップしても、恩恵を感じることはありませんでした。
そう、、、「ランクアップ」の意味が、私の場合まったくありませんでした。
ということで結果は非常に残念でしたが、チケット会員シルバーランクの当選確率は5.6%になりました。
個人的な当選確率のデータは、引き続き更新していきたいと思います。
ここからは、宝塚友の会の友人のデータを分析していきます。
ステイタスランク「プラチナ」の当選確率は何%?
友人は、チケット会員(宝塚友の会)に入会して何年も経つ「プラチナ」様です。
まったく頭が上がらないような「プラチナ様」ですが、具体的に当選回数を聞いてみました。
1年間の公演申込件数と当選回数を聞き取り調査しました。
あくまで、私の友人である「プラチナ様」のデータになりますので、全てのプラチナ会員が同じというわけではありません。
申込み会場 | 申込回数 | 当選回数 |
宝塚大劇場1次抽選 | 7 | 0 |
宝塚大劇場2次抽選 | 4 | 2 |
東京宝塚劇場1次 | 5 | 1 |
東京宝塚劇場2次 | 5 | 1 |
バウホール | 4 | 1 |
外箱 | 6 | 1 |
トークスペシャル | 1 | 0 |
合計 | 32 | 6 |
「プラチナ様」は、1年間で32回の申込みをして、当選回数は6回あります。
その中でSS席も1度当選しています。
本当に羨ましい数字ですよね~、いつになったら「シルバー」の私はプラチナというステイタスランクになれるのでしょうか・・・。
また愚痴っぽくなってしまいました・・・・。
32回の申込の中で、6回の当選をしているので、「プラチナ」の当選確率は18.75%という事になります。
- シルバーである私の当選確率が5.6%
- プラチナ様の当選確率は18.75%
これは、はっきりとした差があるという事になりますよね。
でもプラチナ会員の方の中にも、SS席だけでなく、S席すらあまり当たらないという方もいるので、個人差がかなりあるという事になりますね。
ステイタス「ダイヤモンド」の当選確率は?
なんとステイタスが「ダイヤモンド」という方の話を聞くことができました。
一体、どうやったら「ダイヤモンド」になれるのか、まずそこから疑問でしたが、当選確率は26%。
思ったほど、確率が高くないと思いました。
とはいえ、友人のプラチナ「18.75%」より当選確率は高くなり、SS席の当選回数も多かったです。
つまりステイタスによる当選確率の違いは、確かに存在するという事でしょう。
ステイタスランクと当選確率のまとめ
はっきり言ってしまうと、抽選方式のチケットの当選確率は、人によって異なっています。
先ほどの友人「プラチナ様」は、当選確率18.75%でしたが、同じプラチナでも50%の当選確率という方もいます。
いつもムラが当選する人もいれば、東宝の当選が多いという方もいます。
ムラや東宝は当たらないけど、別箱はよく当選できるという方もいらっしゃいます。
レギュラーの方(私を含む)は、一度「ムラ」や「東宝」の公演に当選し、あとは「別箱」の当選が多いようですね。
大切なのは、諦めずに申込みを続けて、ステイタスランキングを少しでも上げることです。
ステイタスが高くなれば、それだけ当選はしやすくなるのは事実です。